このレビューはネタバレを含みます
京劇と、京劇にしか生きられなかった男の栄枯盛衰
とにかくずっと映像が綺麗だった……つらいシーンも多いけどどれも美しかった まず美麗なポスターに惹かれてこの映画を観ようと思ったので、大正解だった
3時間あるし後半あまりにも怒涛だし1回観ただけじゃ全然語り尽くせないんだけど、また観るならもっと中国史を勉強してから観たい 日中戦争とか文革とか知識として何となく知ってはいるけど詳しくはないので、その辺わかったらより良いんだろうな
あと私はクソガキなので菊仙のことラスト付近以外｢この女……｣と思いながら観てたんですが、これは10年後とかにもっかい観たら印象変わるのかなとも思う 幸せを掴もうとしたたかに頑張ってきたのに自分の過去は着いて回るし愛してた男には裏切られるし、結婚式で赤いドレス着てたときが一番幸せだったのかな……菊仙マジでそんな男やめといたほうがいいよ
そんな男やめといたほうがいいよ蝶衣！！そいつどどどヘテロだしクィアにまるで理解がないししっかり裏切るよ でも好きになっちゃうんだ どうして……………… 京劇の世界で人々を魅了していたのは蝶衣だけど蝶衣はずっと小楼のことしか見てなかったんだよな……
自己批判を迫られるときの蝶衣のメイクの崩れ具合すごい 小楼に裏切られ菊仙を貶めるに至ったその内面の醜さがあの崩れて剥がれたメイクで
ラストはなんだろう……｢もう歳だな｣っていう小楼に魔法が解けたのかな 演劇という魔法が完全に溶けきる前に演劇の中で死にたかったのか 最初に京劇:覇王別姫のストーリー説明あったときから蝶衣はこうやって死ぬんだろうなと思ってたので剣を持つたびに緊張した
余韻がすごい……つらいしだいぶ精神持ってかれるけどまた観たい
