■娘が行方不明になった夫婦の話
行き場のない怒りや喪失感を描く、全体通して暗く重い映画です。
■石原さとみが「どんな役でもいいから吉田恵輔作品に出たい」と逆オファーし、ようやく出演叶った本作品。
唇にはリップを塗らず、髪をボディソープで洗うなど役作りも気合い十分で臨んだようです。
■石原の演技は演技ではなくもはや憑依。
それが良いか悪いか、演技と言えるのかは別にして、子が行方不明になった母親そのものに成ってしまってます。
警察署内でのあのシーンはさすがに鳥肌たった。願わくば本物聖水であってほしい。
■その他の人も演技良かったですが、特に良かったのは森優作ですね。映画の進行度合いで見え方が全然違くて、そうさせる表情や演技凄いなと思いました。
■同監督のヒメアノ〜ルや神は見返りを求めるなどにある展開の動きはないほぼ無い。
ので、それ系の吉田恵輔作品を期待するとなんか違うってなります。
同監督作だと空白に近しいタイプの作品です。
個人的な好みは脚本の面で空白＞本作です。
