asuka

ミッシングのasukaのネタバレレビュー・内容・結末

ミッシング(2024年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃに良くて、めちゃくちゃにリアルだった。
いつもの吉田監督の映画に比べて、過激な描写とかは少なく感じたけど、多分これがリアルなんだと思う。
ほんとに人間の絶妙に嫌な表情とか仕草、発言を表現するのが上手いし、それを演じる役者さんたちが凄すぎる。
失礼ながら名前を知っている役者さんは片手くらい。逆にアマっぽい人の派手ではない演技が良いのかな。ただ、そこに溶け込むメインキャストたちが強い。石原さとみは直談判してかなり役作りした作品と見て、改めてその意気込みを感じる……
中村倫也演じる報道記者、「絶対見つかりますよ!」とか「関係性がある可能性は捨てきれません」とか、苦しい人たちに希望を与えちゃう残酷と紙一重の優しさにぐぅ〜〜〜と苦しくなる、、、自分もそう言ってしまいそうだから。
本人に悪気がなくて、しっかり悩んでいるから辛いよね〜〜〜

でも個人的MVPは夫役の青木さん。。。喫煙所で他の仲良さそうな親子を見て涙をじんわり浮かべる表情とか、最後の涙でこちらの涙腺も無事崩壊しました^_^

あとは弟役の森さん。めちゃくちゃ良かった……。
こういう人いるし、絶対怪しいと思っちゃうもん。寄付をしてくれてたり、一人で家を確かめに行ったり、最後は姉弟が少し和解できて良かった。
そこに流れるBLANKのBGM最高だったな?!?!
ここまでシーンとBGMが合ってない映画、マジでない。BLANKが「空白」に気づいたときの感動たるや・・・!
ちなみに今作も何故か中部地方(静岡)が舞台で、しっかり愛知県・蒲郡まで来てくれてたけど、監督お気に入りですか???あと漁港もお好きで??

結局2人の娘は出てこないけど、似たような事件は痴情のもつれで解決する。何もわからないままなんだけど、これがリアルなんだなと感じた。
苦しんでいる人と成功している人、地獄の交互カット。結局こんなものなんだよ〜
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