幼馴染のお見合いという昭和の王道ラブコメみたいな素材ではあるものの、背景に異文化・異宗教等の問題が絡み、多様性について考えさせられる今時な作品になっていました。
日本にいると多様性の深刻さに触れる機会が少ないと思います。私は海外生活の経験はありますが現地の人たちとの交流はあまりなかったため、多様性という言葉もどこか他人事のような感覚でしたので、考えるきっかけになりました。
自分も他者も受け容れる。永遠の課題です。この作品ではラストの展開が最適解かのように描かれますが、多分世の中に最適解なんてものはないんだろうとも思います。
主人公のお母さん役のエマ・トンプソンの存在が効いていました。