ねむお

首のねむおのネタバレレビュー・内容・結末

(2023年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

あ"ぁ〜修羅場明けで疲れた身体に信蘭がキく…………

そもそも史実よりも逸話の誇張された織田信長が大好きなのですが、最近刀ステの山姥切国広単独行をみてさらに色んな信長に出会いたくなったので観ました 許容OKです 終始尾張弁の織田信長!そういうのもあるのか

さらに戦国鍋TVという番組のせいで織田信長と森蘭丸という概念は私の心の聖域(𝒔𝒂𝒏𝒄𝒕𝒖𝒂𝒓𝒚)になっており、なのであんなにガッツリ見せてくれるんだ!?ありがとう!?という気持ちに ふたりの愛の巣 安土城だねえ!!!!!! 大暴力かます信長の後ろに控えるお蘭がずっとニコニコしており、解釈一致ですね……最期までラブラブだったね!!お蘭、可哀想に……

オープニングの文字で説明するとことタイトルのとこ、赤と青で信蘭カラーだし安土城の色だし嬉しいね〜

R-15だし首がぽんぽん飛ぶとは聞いてたので、グロいの苦手なんだけど観れるかな……て心配だったけど全然大丈夫だった!どうやら私が苦手なのは明らかに痛そうな時間が長いのと人体が変な方向に曲がってるの(ボディホラー?)らしい 一番キツかったのは村重が投げ捨てられるとこでした……

美しくもないし耽美的でもないし儚くもないし禁忌でもない当たり前の男色、そうそうこれだよこれェ!になった 当時の男色は今のクィアの恋愛と同じってよりは権力を誇示するためって意味合いが大きかったはずなので同列には語れないけど、それでも村重のような人もいただろうし、良いですね……

水攻めのとこらへんまで中村獅童であることに全く気づかなかったのであのへんで急に中村獅童出てきてびっくりしちゃった 顔芸もメイクもすげ〜

秀吉と秀長と官兵衛のとこもうアドリブだろ!みたいなとこあってめっちゃ面白かった😂 いい漫才トリオだったね 家康の草履抱えたあとの会話で映画館にいたみんなから必死で笑いこらえる声聞こえて最高だった

道三と半蔵の急な空中バトル何だったんだよ 半蔵今まで作中で唯一ぐらいのただかっこいい人だったのに! 半蔵以外みんなどっかグロい

女性がトロフィーになることすら無い、徹底的に男男で完結する武士たちの閉じたホモソーシャル 最悪……最悪だよな、最高

ただ、秀吉(=北野武)はホモソーシャルを否定してはいるけどホモソーシャルが内包するゲイも同時に否定しているように見えたのでそこは慎重にならんといけないなと思いました が、別に笑いのネタにするような表象ではなかったので良かったです まって?ていうかホモソーシャルってミソジニーとゲイフォビアによるものだったっけ? ミソジニーはあっただろうけど当時の武士には男色は当たり前だったはずなのでゲイフォビアとは言えないかも じゃあこれはそもそもホモソーシャルとはちょっと違うのか? ホモソーシャルの中にいる信長や光秀にはゲイフォビアがなく、ホモソーシャルを斜に見る秀吉にはゲイフォビアがある ? 誰か〜教えてくれ〜

信長が死ぬとこ、おお!って声出そうになった 弥助が首を持ち去ったっていう説はあるけどそういう解釈ねなるほど

ラスト付近の人死に速度すごかったな〜 てかこの2時間ぐらいの映画で何人死んでるだろう この時代の命の軽さすごいよ

首に執着して最後も武士の高楊枝精神?
で死んでいった光秀と、農民上がりで「武士道」みたいなものを斜に見ている秀吉の「首なんてどうでもいいんだよ!」の対比がね、しかも最後の最後バスっと映像を切るところが気持ちよすぎてもう……これだから武士って、みんなアホか!……て官兵衛も言ってたけど 時代劇やっときながらとんだ皮肉ですわ そんなアホなとこが大好きだよ〜❣️
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