1mura

PERFECT DAYSの1muraのネタバレレビュー・内容・結末

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

日常の些細な出来事の幸せを慈しむ映画。毎朝空を見て微笑む顔が印象的。音楽が素晴らしい。主人公の平山ははトイレ掃除をプロフェッショナルにされている方。いつもありがとうございます。
このperfect daysが、「これがいい」と選んだものなのか、「これでいい」いう諦めを含んだものなのかはわからない。平山の妹が見る昔の平山は、違う暮らしをしていたようだ。スナックのママに少しの恋心もある。少し離れたこのくらいがちょうどいい。このperfect daysに行き着くには、相応の経験があったのだろう。今度は今度、今は今。最後の表情には、今の暮らしへの満足だけでなく、違う世界への思いも含まれていたように見える。
強い共感がある一方で、私はまだここに充足したくないという思いも感じた。青いが、私にはまだ得たいものがある。小さな幸せは見逃すことなく、私なりのperfect daysを選んでいきたい。

追記
本作を観た翌朝の空はいつもより鮮明で綺麗でした。
1mura

1mura