1muraさんの映画レビュー・感想・評価

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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

3.7

映像美が素晴らしい。台南の暑さや人情味やある雰囲気、その後の素晴らしい景色のいくつもが、温度や空気を感じるほど生々しく伝わってきた。青春を大人の視点から振り返る、綺麗な作品。

バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

3.9

心が洗われる作品。強くて優しくてバカ正直なバジュランギおじさんと、とても可愛くて人懐っこい迷子の少女。宗教や国の違いはあっても、みんな優しい隣人だ。とても真っ直ぐで素敵な作品でした。

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.0

立川シネマシティで鑑賞。この名作を映画館で観られて非常に嬉しい。
映画の舞台は戦後間もないイタリアのシチリア島。父を亡くした少年と、子どもを持たない男性の、親子のように過ごした日々の物語。
二人の関係
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

人生に「きらめき」は必要だけど、人生のきらめきは何か一つだけと決まっているわけではないし、一つのきらめきが「人生の意味」ではない。人生の至るところにある美しさや感情のすべてが「きらめき」で、「人生の意>>続きを読む

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.1

熱い!面白い!でも短すぎる!!!
音駒戦はハイキューの中でも最も気持ちのよい試合だと思った。高校最後のトーナメントで、負けたら終わりの試合で、こんなに爽やかなこともあるんだなと思った。映像としては、研
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

すっっっっごい映画。原爆の父オッペンハイマーの人生と感情を追体験する作品。天才と呼ばれ歴史に名を残した人物が、何を感じ、何を考えたか、その一端を知ることができる。
学問の進歩、ナチスとソ連の脅威、戦争
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.8

面白い!後編も絶対観る。アニメのクオリティはすごく高いし、あのちゃんの声優もすごく良い。ストーリーの不安定な魅力もさすが浅野いにおだ。
本作は未読だけど、奇抜でいて共感もできる物語はさすが。プンプン以
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14歳の栞(2021年製作の映画)

4.0

こんなドキュメンタリーが撮れたことが何よりすごい。中学生は大人だなとも思ったし、でも大人すぎないゆえの真っ直ぐさもカッコよかった。もっと世界を知ればあなたは救われるよと思う面も、周りなんて気にせずに伸>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.1

絶望していた世界が明るく見えてくる感じ。PMSもパニック障害も、この社会で「普通」に一人で生きていくには絶望的な病気のようだった。でも、この人はそういうもんだ、と受け入れてくれる人が居れば、世界は全然>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.1

無駄が多いというか、法廷での合ってるのか間違ってるのかわからない発言が長々と流れて、あまり聞く気にならなかった。検事の人のパフォーマンスも嫌だし。夫婦はどちらも好きになれないし。集中力が持たなかった。>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.4

大迫力。いい映画を観た!といえる作品。
SF超大作はあまり観ないのですが、世界観が緻密であり、展開にもどこか馴染みがあったため、抵抗なく興味深く観ることができた。砂の世界なので画面はずっと砂色ですが、
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

杉咲花の演技が素晴らしい。素晴らしすぎる。この世代の女優ではNo.1だと、「市子」と本作を観て思った。杉咲花の大ファンになってしまった。

作品を通しては、仲間に聞こえない声で叫ぶクジラたちが、誰かに
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.7

とにかく画面が芸術な作品。いちいち構図や色が完璧で画になる。理屈ではなくイイネ好きだねクセになるという作品。
物語は本当になんてことはないし淡白。登場人物も普通の人。メッセージも特になさそう。
ただま
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.6

鬼太郎の父親と超頑張る銀行マンと田舎のヤバい一族の物語。
鬼太郎も最新はこんなに絵が綺麗なんだねーと思いつつ、ミステリー展開やバトル展開がしっかりしていて面白かったです。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

「あのエマストーンがここまでやるのか?!」と驚かざるにはいられない作品。作品に求められる演技力が高過ぎるので、このレベルの俳優でないと表現できないが…
物語は「圧倒的に美しい女性の精神が0歳児に戻った
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

恋をして失恋するのを一緒に体験させてくれる映画。高揚感と喪失感がある。サマーがどこまでも魅力的。
トムに感情移入してずっと胸を締め付けられるような気持ちで観ていたが、サマーも十分に誠実な女性でだれも悪
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僕が宇宙に行った理由(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

宇宙旅行の体験を共有してくれるようなドキュメンタリー。
宇宙飛行士ではなくて、あくまで「宇宙」に「旅行」する人としての前澤氏やご一行の姿を記録している。
宇宙についた感想は「来ちゃったよ」で、「宇宙は
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

日常の些細な出来事の幸せを慈しむ映画。毎朝空を見て微笑む顔が印象的。音楽が素晴らしい。主人公の平山ははトイレ掃除をプロフェッショナルにされている方。いつもありがとうございます。
このperfect d
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はこぶね(2022年製作の映画)

3.6

障害のある人は、その障害を除けば普通の人なんだと描いている作品。新鮮な目線を得られた。

熊は、いない/ノー・ベアーズ(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

絶望的な状況でも愛と希望があれば生きていける、という作品は王道ですが、愛と希望があれば殺される、というパターンは初めて見ました。
しかもこれがノンフィクションに近い作品だということ。村で自分の役割を受
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

4.2

圧倒的な世界観。芸術映画。
観賞後に残るのはメッセージではなく過ごした時間の記憶。思い出と感傷的な気持ち。人生の一幕を共に過ごしたかのような不思議な感情が残る、ある種の旅であり経験となる映画。

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.9

共感する人が多いであろうことが、この映画の存在する理由。
主人公は社会的に見たら身勝手だとか自由人だとか言われるだろうが、自分が納得する生き方を選び続けている人間。あのときにはNoとしか思えなかったこ
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ミャンマー・ダイアリーズ(2022年製作の映画)

-

記録。映像作品というより、ミャンマー国民からの命懸けのメッセージ。こういう人達は誰が助けられるのだろうか。

テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR(2023年製作の映画)

4.7

レビューの高評価で観るに至り、私を"Swiftie"にした作品。
現在最も優れたアーティストを知ることができ、非常によかった。

ファッション・リイマジン(2022年製作の映画)

3.8

学びとして良い作品。
大量消費の社会において、サステナブルに重きを置くことは経済的合理性を損なうことがあるだろうが、「良いもの」を選ぶということを大事にしたい。
幸せな羊から獲れた毛が、幸せな労働者た
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過去負う者(2023年製作の映画)

3.7

良作。
前科者には一定の再犯率があり、前科に至った個人的性質があるという「事実」と、出所し更正したからにはフラットに扱いたいという「理想」があり、必ずしも決着しない。
人が良ければ経歴は関係ないと応援
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

恋愛映画かと思いきや家族もの。恋ではなく愛に溢れた映画。
家族という関係は絶対的で、「長男だから」頑張って、改まってハグをするのは恥ずかしいけれど不意に当たり前のように体を寄せ会える。家族全員でケータ
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

日本の王道ドラマ映画×ゴジラな作品。
ゴジラのクオリティには一切の妥協がなく、ゴジラという絶望的な生物を感じさせられる。
そして印象的だったのは浜辺美波の強く生きる女性の輝き。恐怖があり、温かい涙があ
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市子(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

美しかったです。
プロポーズの場面の市子の涙ながらの笑顔と、嬉しいの言葉はとても純粋な幸せに見えました。
夢ができたという言葉がこんなに光って見えたのも初めてでした。
苦しさが逃れようのないほどに襲っ
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ある精肉店のはなし(2013年製作の映画)

4.2

食肉という行為や文化について、自分のなかでモヤモヤしていた部分がすっきりとした気がする。
私たちは命をいただき、命に生かされている。

正欲(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「多様性」って本当に簡単じゃないと思った。多様性っぽいものは世の中に普及してきていると思うが、「水が性的に好き」なんて考えたことがなかったし、新聞記事が出た場面では少し馬鹿にしてしまった。
LGBTQ
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(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

特に印象に残ったのは次の2つの場面。
・事件のために体を鍛えて準備をする犯人
・きーちゃんが亡くなって号泣する母親

世が違えば答えは違ったかもしれない。どの立場にも正義はあると思った。

キリエのうた(2023年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

13年の人生を観た。儚くて苦しくて美しくてやりきれない。愛の中に悲しみも混じっていて、感情がどこにも落ち着かなない。
キリエの歌物語であり、夏彦の物語でもある。13年。時間がすべてを癒してくれるわけで
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兎たちの暴走(2020年製作の映画)

3.7

なんだか美しかった。
ストーリーは特別なものではなかったが、真っ直ぐすぎる愛情に心を掴まれる作品だった。

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

わからない!複雑!
コミカルでかわいい映像とストーリーはとてもよかった。しかし、その奥に含んだ繊細な意味は理解しきれず。
コミカルな世界で、致命傷を隠しながら演じ続けているのはなぜ?時間が癒すといって
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