さ

PERFECT DAYSのさのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.5
38
最後の車内でのアップの長回しからのエンドロールでのしっとりピアノ、めちゃくちゃよかったあ
やってみましょうよ!言うておじさん2人で影踏みしてるところ、時生の両耳

ボロ屋に住みながら職業がトイレの清掃員という社会的に底辺に見える平山が、高級そうな車に乗り裕福な暮らしをしてるであろう妹のことを自分から抱きしめに行くシーン、胸に刺さった。自分のことを可哀想だとか下に見ているって分かってる人に対して、自身を卑下することなく寧ろ寄り添って行くだなんて、、、今のわたしにはそんなことできないや。どんな生活でも自分で歩んでゆくしかないという大きな決心が、あの祈りに近い生活を送ることになったんだろうか。わたしはそんな平山のひとりの強さと美しさに、涙が溢れた。そして妹と姪を見送った後に流涙する姿に、本当によく頑張ったね…と思った
そしていつものヴェンダースの主人公に自分と理想を重ねる癖、発動

皆がこぞってこの作品を見に行っていてヴェンダースがわたしの下の世代にも広く知られてるの、正直今はすこし寂しい。相手の温度に合わせるふりしてぺらぺらな感想を言ってしまっては虚しくなる。けれど、大切なものは自分のために自分でしっかり守ろうね
さ