なな

PERFECT DAYSのななのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
5.0
今日はお休み。

マッサージに行って
息子が,よかった、と
言っていたこの映画。
観に行こう。

その前にTSUTAYAで
コーヒーを飲む。
キッシュも食べる。

窪美澄の新刊をよむ。
面白いじゃん。
途中で時間になってしまったから
もう行こう。

さて。
スカイツリーの下の
古いアパートで暮らす
平山さんの日常を
ずっと覗く。
平山さんは几帳面で毎日
同じ様にくらす。
そして毎日同じ様に
空を嬉しそうに
見上げて
カセットテープで好きな音楽を聴きながら
車で仕事に向かう。
ひたすらにトイレ掃除をして
木漏れ日を見ながら同じ三角の
サンドイッチを
食べる。
同じ様な毎日を送っても
それでも人に出会って
心は動く。
面白い人や手紙??のやりとり。
女の子に好かれたり。

唐突に現れる石川さゆりに
驚くけど歌は良い。

淡々と流れる毎日にたまにあらわれる
人と出来事が平山さんの
背景を少し見せてくれるけど
実際のところよくわからないまま。

で最後。
え?ニーナシモン?
私大好きなんだけど!

何とも言えない平山さんの表情を見ながら私はもう泣きそうだった。

ああ
この人はトイレ掃除に行き着いてしまったと言うのではなく
トイレ掃除をしながら暮らす生き方を
自分の意思で選んだんだ。
覚悟を持って。
平山さんの本とカセットテープが
整然と並ぶ部屋。
小さな植物達が愛おしい。

音楽も良かった。
沁みました。

自分の意思で選んだ生活を
パーフェクトデイズと思って
死ぬまでは
生きていきたい。

そう思って泣きました。
なな

なな