観てからだいぶ経ってしまったのは
良かったことは良かったのですが、どう良かったのか
言語化できてなかったということに尽きるのですが、、。
こう言ってしまうとあれですけど
トイレの清掃員に憧れはなかったんですけどね。
こんな生活をしたことはないのですが、心のどこかでこういう生活を
前から見たかったんだという思いがまずありましたね。
掃除を徹底する。
植物への霧吹きを徹底するとか。
一つ一つを大事にする平山氏の生き方に憧れてしまうんですね。
あとはルーティンをこなして酒のんで寝るのみ。ですが
リアルかというとそうも言い切れない「理想的な孤独」がありました。
一方で、独白とか1人で生きる暗さみたいなものも省かれていました。
しかしですね。それがこの平山氏にないわけがない。
むしろそれを感じさせつつも
ストイックに描かないことが言語以上に深く物語るものがありましたね。
自分のルーティンを大事に思える。ということに生命の強さを感じました。
大袈裟ですが。
同時に寂しさも確かに感じました。
だからこそここに描かれる
「自分の世界観を持って生きることの尊さ」が深く染み渡るというか、
これが身近にあるようでいて、ない。
お金があったって、そうは手に入りませんよ。
どうやったって「この完璧な日」にたどり着けない人だっているでしょう。
この生き方を貫くには、ある意味での覚悟もある。ということもわかっている。
そのために持ち合わせる慎ましさと優しさにさえ強さを感じる。
繊細なバランスの上に成り立った生き方に、涙を持ってみてしまいました。