tsubame737

ポトフ 美食家と料理人のtsubame737のレビュー・感想・評価

ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)
4.0
19世紀末のフランスの田舎が舞台なので、自然光やロウソクの灯りが主な光源だろう。食器での光の反射を見る限り、人工照明はほとんど足してないだろう。それでいて、全ての調理作業や料理が美味しく、美しく見えるのが素晴らしい。夜のシーンも多いし。

彼が悲しみから立ち直る姿が唐突なのは、人生はそんなにドラマチックではないからではないか。反面、本作は物語上の推進力が薄く、退屈にも感じる。架空の皇太子のためのポトフ作りも作品上では完結しないし

性行為のシーンが存在するのは、それが粘膜接触であり、二人のコミュニケーションが大前提にあることが、料理と通ずるからではないだろうか。
tsubame737

tsubame737