船の先頭で「I'm flying」といいながら両手を広げるシーンが有名になりすぎて、何となく甘ったるい恋愛ものかなと思い見ていなかった。
しかし、いざ見て見るとめちゃくちゃ良かった。
はじまり方もイメージと全然異なるはじまり方で最後もそこに戻り、それも良かった。
船の中はまるで世界の縮図のようで、事が起こってからはそれが特に表れてきており、その視点からも面白かった。船という閉じた世界が終わるとき、焦る者や自分の命が大切で汚い行動をする者や善人になる者、その船と命を共にする者、色々な人が見れるのも面白い。
恋愛ものとしても『ロミオとジュリエット』のような階級不条理モノで楽しめた。ただ、それだけではなく最終的に彼女は階級を抜け出し自由に生きたというのが大切な所だろう。