まるたけ

乱れるのまるたけのレビュー・感想・評価

乱れる(1964年製作の映画)
4.0
久々の再見。いちど見た映画のことを覚えてられない性質なので、再見と言いつつ初見のように愉しんでしまいました。

今回気づいたのは、脚本は結構ベタなんだなということ。あとは、アップと引きで画面に漲る情感が全然ちがうなということでした。

なんというか、ワンカットごとに、この人のこんな感情をこれぐらい伝えよう、みたいな計算が緻密にされていて、けしてその目盛をオーバーしたり、足りなかったりしない感じなんですよね。

だからわりにベタな話も臭くならずに、痛切な物語として迫ってくる、ということなのかなと。ラストもふたりをあんなに離したまま終わらせるなんて、フツーの監督にはできないんだろうな、と思いながら見てました。
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