お花係

哀れなるものたちのお花係のレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
5.0
素晴らしい時間を過ごした。
いろんな映画があっていいんだけど、映画はこんなふうに、美しくて、グロテスクで、悲しくて、倒錯的で、寓話的な世界を見せられる媒体なんだと憧れる。

主人公が女性であることが、哀しく誇らしい。
同じプロットで男性(男児)が主人公だとしたら?と仮定したら、まったく興味が湧かない。
女性が、肉体はか弱く、だが魅惑的で淫らで、しかし精神は呆気ないほどの一瞬間に成熟していく、母性という獣を孕んでいるからこそ成立する物語。現実もおとぎ話も同じ。
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