春画というものを題材にした物語はあまり見たことがなく興味があったので見た。でもふつうに性愛と人間の物語だった。塩田明彦監督。カットのレイアウトがいちいちきれい。
面白いし、怖いし、わかりやすい。見ている時間はとても楽しい。けれど、心に残るものはあまりなかったかもしれない。この監督の作品を他にも見てみようと思う。
アメリカ各地の猫さんたちがどんなふうに人と暮らしているのかを見せてもらえて幸せだった。我が家の猫も興味を持って一緒に見ていて、とてもいい時間だった。猫は、人を利用もしてるんだろうけど、ちゃんと人と寄り>>続きを読む
期待したものの極地を見せてもらえたので、映画体験としては満足…とはいえ、少女はまったく救われず、寛解もしないので、見終わった時にこのプロットって成立するの?と思わずにはいられない。(救われなくても、ち>>続きを読む
WOWOWでやってたので、つけたら見るのをやめられなくなった。若い頃、一度見たことあるんだけど、ずっとずっと面白かった。ラース胸糞監督だけれど、胸糞と一言では片付けられない。まずフィルムの風合いがとて>>続きを読む
映画・TV問わず、ドキュメンタリーを見るのは好き。この作品は、ドキュメンタリーにしては題材になった事件の捉え方や伝え方が一面的かつ主観的によっていた気がする。客観的な事象も説明した上で、当事者たちにと>>続きを読む
原作ファンとしてとても楽しめた。起こる出来事がシナリオ上でよく整理されたのか、わかりやすくて、主人公たちの友情のドラマもよく伝わってきた。劇場版というわりに、アニメとしては作画レベルが普通なので、なに>>続きを読む
不幸を並べたような主人公を設定すると、日本の映画ではメロドラマ風になってしまいそうだけど、韓国映画の視点はやけに乾いていてサクッと斬ってくるところがいい。
人物設定面でプロットがどうなっているのか、あ>>続きを読む
映画としては、絵が弱い。民放のドラマをほんのすこしスケールアップしたような印象で、映画を見たという満足感に欠ける。ただ、ミステリーとしては面白く、最後まで飽きずに見られた。
追記:
子役が、上手いが>>続きを読む
緊張感のあるシナリオと映像の運びだった。そのぶん、映画のどこかでなにかとんでもない真実が明かされたりどんでん返しがあるのではないか!?と構えつつ見ていたんだけれど、時系列はストレートだし、筋立ては落ち>>続きを読む
3時間はさすがにすこし疲れるけれど、とても楽しい時間だった。(同監督の過去作品もお気に入りだけど、劇場で作品を鑑賞するのは今回が初めて)なにせ今回は、正直今までよくわからないままだったホアキン・フェニ>>続きを読む
人を変えようとする心、自分の愛をわからせようとする心、どちらも悲しく愚かだと、他人を見ればわかるのに、自分はなかなか気付けない。人を変えるよりは自分が変わったほうが世界は応えてくれるし、愛はそこにただ>>続きを読む
思えばこれまでも、この時代頃(18世紀~20世紀初頭くらい)のヨーロッパの貴族たちの映画を、いくつも見たけれど、中でもいちばん面白かったと思う。
まず映画として、すべてのカットが美しく見ていて飽きない>>続きを読む
素晴らしい時間を過ごした。
いろんな映画があっていいんだけど、映画はこんなふうに、美しくて、グロテスクで、悲しくて、倒錯的で、寓話的な世界を見せられる媒体なんだと憧れる。
主人公が女性であることが、>>続きを読む
セリフが早く、それがリアルな会話に感じられ、よかった。ゲゲゲと横溝の世界観を抱き合わせるのは発明。
ひとつの感情と順列の出来事で映画が進行するのでどうしても飽きてしまった。
ただ、奈緒ちゃんのメンヘラは期待通りよかったし、永野芽郁ちゃんの振り幅もすごい。見たいものは見られたと思う。
それと、私にもマ>>続きを読む
好きでも嫌いでもないし、さすが世界のキタノ!とかでもないけど、見ている間はエンタメとしてコントとして刺激的で楽しめた。俳優たちの演技を見ているだけでも楽しい。それ以上になにか感じられたことは特にないの>>続きを読む
現代ドラマのような演技の質感や、説明的なセリフのせいで、舞台であるはずの終戦時のリアリティとしてはどうなのかなーと思いつつ、まぁもうそれはそれとして最後まで見てみた。ゴジラの発する熱線はやはりシン・ゴ>>続きを読む
Netflixにて鑑賞。静かな表情筋ながら、狼狽えるファスベンダー、警戒するファスベンダー、たじろぐファスベンダーを堪能できて楽しい2時間。
今回の殺人者は、快楽殺人者やシリアルキラーではなく、仕事>>続きを読む
好感持てる丁寧な仕上がり。原作の風合いをそのまま感じられるアニメーション。劇場で見られなくても、配信などで多くの人に見てほしいと思った。
痛々しい場面や不快に思う描写もあるので、嫌悪感を抱く人もいるだろう。これを選んでシアターに足を運ぶ人はある程度、傷つきたくて見に行っているのではないかとも思うけど。
ただの承認欲求の暴走じゃなくて、自>>続きを読む
ありふれた問題提起とハッピーエンドなのに、構成と脚本と主演の力で、なんとも素敵に仕上がってる。ケイト・ブランシェットの存在にまたしても感謝。彼女の魅力を存分に伝えるには、なんとも優れた105分。
追>>続きを読む
やっぱり白石和彌監督作品は満足度高い。見てない作品もいろいろ見てみようという気になってきた。有名な俳優を使いすぎない&脇役に絶妙なボリュームの俳優を配置してあることで「覚める」ことなく見続けられる。そ>>続きを読む
子どもの頃、TVアニメの再放送を延々とループして見てて、脳に刻まれた愛しいキャラとストーリーなので、あちこち懐かしい気持ちでは見られるんだけど、今この時にこの映画をやる勝算てなんなんだろーと疑問には思>>続きを読む
とにもかくにもね、ライアンの弾ける笑顔やしょんぼりした顔やドヤ顔がたくさんたくさん見られて、とても価値ある1作。
説明がつかない衝動や整理できない気持ちのまま行動する、ってことは、現実の人間にはよくあることだけど、アニメのキャラにはそれをさせにくい。アニメーション的にもそういう芝居を描くのは難しいし、観客も説明を>>続きを読む
すごく、委ねてくる映画なんだけど、ちゃんと見て、聞いていると、ひとつの解釈しかない。
彼らを見ているのに、自分の父親との思い出を同時に思い返して、むわっと切なく苦しく、父はまだ生きてるんですけれども、>>続きを読む
自分が生まれた頃に撮られた作品。映画らしさも感じるけど「映画とはこう」という決まりきった感じがなくて、そこが魅力。思い浮かんだメロディを鍵盤で探りながらすこしずつ音楽になっていくような、断片的で切ない>>続きを読む
見ている時間を長く感じて、たぶん退屈なんだけど、不思議と好感を持てる作品。あと、たしかにモンゴルに行ってみたくなる作品。主題がどこにあるかとか、その主題のために構成は効果的かとか、そういうことはとりあ>>続きを読む
音楽もの映画によくある「天才はその才能ゆえに理解されがたく、最終的に超次元的になっちゃう」みたいな理解されない前提の物語じゃなくて、最後まで良くも悪くも感情的で俗っぽくさもある「人間」だったケイト・ブ>>続きを読む
多少の見づらさも含めてガチャガチャよく動くアニメは見応えがあって好きなので楽しめた。
主人公がどんな人間かわかりやすく、彼と敵の物語はシンプルで、余すところなく描かれている。いっぽうでサブキャラクター>>続きを読む
戯曲を原作とし、映画の自由さをあえて使わずに、息苦しい一室に暮らす心身の不自由な主人公の孤独さと、そこに出入りするごく限られた人間たちの胸の絞まるような会話劇をじっくり見せてもらった。この映画に登場す>>続きを読む
後日OAされるNHKのドキュメンタリーを見るところまでが本編という感じがする。映画を見た時点では映画への自分なりの答えが出せず、ドキュメンタリーで制作陣の奮闘を確認して、面白さが増して、もう一度見たく>>続きを読む