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哀れなるものたちのyuのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.8
なんという映画だ!!
諸々衝撃的な内容なんだけど自分は好き系です🫶🏻

モノクロとカラーの対比(囚われていたベラと外の世界を知ったベラ)、マックスとダンカンの人間性の対比(女性性への固定観念やベラへの理解度など)、繊細だけど奇天烈なファッション、人生や世界についてベラに教え導く人々、1人の人間の成長をこの141分に凝縮させたのすごいな〜。

個人的には、ウェス・アンダーソン監督の世界観をもっとダークにミステリアスにした感じだな〜って思った!あと映像の魅せ方、魚眼使うのおもろいなと。🤔💫

きっとゴッドとずっとあの家に居たらベラは自分の思考を強く持つことは無かったし、だから色んな世界を見るきっかけになったダンカンにはなんだかんだありがとうという気持ち(一視聴者として)。
マーサとハリーとの出会いも大きいよね。エマーソンのくだり好き。笑

「私に必要なのはセックスとお金。」一件とてつもなく破天荒な人生に見えて、性の解放ってアイデンティティを築くためのひとつだったりするから、まぁ納得と言えば納得かな〜。どこまでも自由で突飛で奔放で、でも色んな人との出会いと経験から成熟して、育ての親ゴッドに似た論理的なベラは、映画の主人公としてとても魅力的。

ベラを演じたのがエマ・ストーンなのが良かったな。観終わった後に(こういう役、マーゴット・ロビーとかも似合いそう!)って思ったけど、多分マーゴット・ロビーがやったら雰囲気セクシーが勝ってしまって【純粋無垢な存在からの成熟】が上手く表現できないんだろうな〜と。エマ・ストーンだからこそ似合うし、よくやってのけたなと大拍手👏🏻
ただ性描写多くてちょい胸焼けする😵‍💫

所々ジョークとか皮肉とか面白い表現多くてフフ🤭ってなったんだけど、さすがに最後はおもろすぎたな笑
あと個人的にマーク・ラファロが情けないおじさんすぎて大好きほんとに好き笑

なんかすごいな好きだなこの映画、って思ったんだけど、なんて説明したらいいのか分かんないからここら辺にしとこう、笑

(同じスクリーンで観てたおじさんのリアクション大きくて気まずかった...エマ・ストーンが「Kill it」って言うシーンがあるんだけどそこめっちゃツボってたおじさん◜. ̫.◝)
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