劇場に行けないまま、アカデミー授賞式を迎えてしまい、最も悶々とさせられた作品。ようやく追いついた。あぁ、感無量。
ヨルゴスランティモス監督は、ロブスターからのお付き合い笑 この人、アーティスティックなんだよね、それがここでは炸裂してた。お金かけられるようになったから?なのかな。どのロケーションでも建物や背景が緻密で美しい。船や娼館でさえ、よくここまで作り込んだな、と感心。前評判を聞いてた衣装や小道具が独特で前衛的。ちょっとSFぽくもあるからみてて楽しい。
エマストーンの体張っぷりが想像を超えてて、こりゃー主演取るのも納得だわ。彼女の成長の過程が本当に見事。だんだん中身だけが賢くなっていく、ていうね。
このストーリー展開なのに終わり方が見事にほんわかぱっぱ。前半戦ではフランケンみたいであんなに気持ち悪かったゴッドに対して、最後はベラに感情移入してしまってすっかり愛しい存在に。ドラマにのめり込んでしまったよ。
エンドロールの配置や背景の画像を見てるだけで美術館に来てるみたい。最後の最後までアートに溢れる、旬の作品であった。