ゴン吉

徳川家康のゴン吉のレビュー・感想・評価

徳川家康(1965年製作の映画)
4.0
徳川家康の誕生から城主として独り立ちするまでを描いた歴史大河ドラマ。 
北大路欣也、畠山淑子、青木勇嗣、萬屋錦之介、有馬稲子らが共演。
音楽は”ゴジラ”のテーマ曲で有名な伊福部昭が担当。
原作は山岡荘八の小説で、1975年にはテレビにてレギュラーアニメ番組「少年徳川家康」として放映された。 

岡崎の城主松平広忠のもとに刈谷の姫・於大(有馬稲子)が嫁ぎ、嫡子・竹千代(後の徳川家康)が生まれる。
しかし於大の父の死により、於大は広忠と離縁させられ、織田方の久松佐渡守俊勝と再婚することになる。
一方、今川方の松平広忠は嫡男の竹千代を人質として今川義元に差し出そうとするが、仲間の裏切りにより、竹千代は織田信長(萬屋錦之介)の人質として差し出されてしまう。
その後、岡崎の家臣たちは織田方の武将を捕らえ、竹千代は人質交換により岡崎に戻ってくるが、再び、今川義元の人質として出向くことなる…

乱世の戦国時代に小国で生まれた徳川家康の波乱にとんだ運命が繰り広げられ、織田信長が今川義元の首を取る田楽狭間の戦いまで、若き徳川家康の半生が描かれている。
政略で結婚や離婚、再婚をさせられる母、幼くしてたらい回しの人質の人生をおくる竹千代。
竹千代は幼くして母と別れ、表では強気であるが、陰で涙を流す姿が健気です。
さらに竹千代は、自分のために自害した七人の子供の侍童の悲しみを背負って生きていく。
そんな中で竹千代と織田信長の絆が心地よく、唯一の救いです。
伊福部昭の重厚な音楽が作品に重みを醸し出しています♪ 
知られざる徳川家康の幼少期を描いた作品で、アニメ版も見ごたえがあり、歴史好きの方にはお勧めです。

2023.1 BS日テレ(映画劇場)で鑑賞
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