ふじお

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊のふじおのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

上質なミステリーが観たくて

原作未読
探偵VS霊媒師かと思いきや
もったいぶって登場した割に
まさかの序盤退場に驚き
でもそれによって先の展開に期待が高まった

怖いというよりビックリするシーンが全体的に多くて心臓に悪かった
シャンデリア劇的なタイミングで落ちすぎ

蜂蜜の下りで
これは毒で何かの犯行に使われたのだろうと踏んでいた僕は
探偵の素質があるかもしれないフフフ
しかし
なんか上手く行き過ぎだよなと思っていたら
作家もまさか仕掛人とは
そこは読めなかった
探偵への道のりは遠い

最後の謎解きが意外とあっさり
古典ミステリーと聞いていたから
広間に集めて「さて皆さん」って始まるかと思っていたけど
ぬるっと解決篇に入ったなあという印象だった

髭が良い、憧れるわ
あと何もかも見透かすような目力が圧倒的

ベネチアの街並みや建造物が美しかったけど
それ以上に「帰る。ゴンドラを呼ぶ。」というセリフにベネチアを感じた
(タクシーは呼ばない)

ここ最近忌まわしい過去の戦争の記述に触れることが多く
この映画もご多分に漏れず
僕は戦争を知らない子供たちだけど
こういう形でも戦争の惨さは後世に伝えられていくんだなとなんとなく思った

あの少年が
実はのちのあの人だった、、、!
みたいな続編を期待
ふじお

ふじお