寝耳に猫800

チャイムの寝耳に猫800のレビュー・感想・評価

チャイム(2024年製作の映画)
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人の心を惹きつけて離さないのは本当は伏線回収でもどんでん返しでもなく、不気味さ、歪さ、チグハグさ

決定的なことが起こる前から何かが起きてしまっている、会話のほとんどがチグハグなまま進んでいき、相手の不気味さをそのまま不気味なものとして受け取らずさらに不気味になるのでずっと目が離せない

ロケ地は料理教室、一軒家、フランス料理屋、山の四ヶ所というミニマムな設定、電車通過時に線路沿いの料理教室に差し込む光の点滅が美しい(あんなに綺麗に出るか?)、大きな調理台があるので動線が碁盤の目のようになりそれも観ていて楽しい

ラスト、家のチャイムが鳴った後、外に出てからもう一度家の中を覗くことで、外から何かがやってくる怖さと、家の中に見える何かを覗く怖さが1-2分で反転するのが新鮮

追伸 :料理教室の1階でモスキート音鳴ってますよね?あれ、現場で鳴っていたのか、それとも後から足した音なのか
追伸2:食材は丁寧に扱おうね、丸鶏〜泣
追伸3:あの大量の缶はなんだったのか