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ほかげのpapandaのレビュー・感想・評価

ほかげ(2023年製作の映画)
4.2
戦場から還ったもの、戦場へ行かなかったもの、それぞれ心に深く重い傷を抱えながら生きていかなければならない戦後すぐの様子が重く暗い。画面が明るくなるのはラストの闇市のシーンくらいか。その時の時勢にあわせてコロコロ考えを変えるそんな生き方もあるけど、ちゃんと考えて生きようとする人ほど戦争の闇にはまって苦しむのだと思った。そういう意味で戦争は終わっていないし、未来をちゃんと考えられる子ども達を育てなければならない、それが大人の責任だと思った。
趣里さんも森山未來さんも素晴らしい演技と存在感だったが、それにも増して男の子の演技がすごい。特に目!
今日は深谷シネマで見たが、塚本監督がいらしてこの映画を撮るに至った思い、撮影のこと、俳優さん達のこと、そして全編深谷で撮影したので深谷や町の人達への思い等をお話しくださった。闇市のシーンは深谷シネマのすぐ真ん前で撮影されたのだ。 
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