TUT

市子のTUTのネタバレレビュー・内容・結末

市子(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

この世に自分の名前、生年月日、住所が存在しない中で生きることに過酷さ。そして妹の名前がないと"普通"に学校に行くことや就労することができやい人生辛すぎる。経験したことない辛さすぎて共感なんてできやしないけど、心のどこかに真っ黒い穴が空いたかのような息苦しさ。
やっと、市子として手に入れた長谷川と恋人として過ごす"普通"も短く、あっという間で悲しかった。
逆に、長谷川を思えば2年付き合って結婚したいと思う相手のことを何も知らなかった、知れてなかったことを思うと悲しい。

後半に長谷川との馴れ初めを出してくるあたり、ずるい。構成がずるすぎる、と思ってしまった。

最後に、市子は死んでなんかないと思う。
これからも市子として生きていく、生命力を感じた。
TUT

TUT