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悪は存在しないのkyameruのレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
4.3
都会からの移住オーガニック系の嘘くささ、芸能やベンチャー系の嘘くささ、コロナ補助金の嘘、棒読み演劇の嘘くささ全部をおちょくってる。ドライブマイカーみたいに最後は感情を気持ち悪く爆発させて、その嘘くささから解放されるのかと思えば、全然違う終わり方。便利屋にとって子供の存在だけが本物であり彼の嘘っぽい世界にとって異物。娘のお迎えを忘れるシーンはウッカリのようであり完全なる嘘っぽさを無意識に望んでいるように見える。(本物を排除すれば奥さんがいなくなった後の非現実性をより完璧な非現実にする。)現実感の欠如があらゆる非現実的な行動を可能にする。考えれば考えるほど凄いね。さすがや。偶然と想像もヌーヴォーで見た、思い出の場所や。
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