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悪は存在しないのrebのレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
2.8
「ドライブ・マイ・カー」にこれっぽちも心を動かされなかったので、今回はスルーしようかと思っていたのですが、皆さんの感想が思ったより興味深かったので、じゃあ田舎の綺麗な景色でも観てくるかぁと重い腰を上げ行って来ました。
始まってから、監督の目指すシロウトさんの棒演技が延々と続き、あぁやっぱり合わないなぁと。
コロナの補助金目当てで、杜撰な計画のままグランピング施設を作るという東京の芸能事務所が村にやって来てからやっと面白くなってきた。
コロッと巧に感化されちゃう事務所の高橋は、なかなか人間的でいい味出してた。
銃声、鹿の子の死骸、お迎えをいつも忘れる時間にルーズな巧の習性。
など伏線を張り巡らしながら、最後は丸投げってどゆこと?
鹿も自然も人間もだぁれも悪くなんてありませんよ〜。
鹿は神の使いで、花ちゃんも神に召されました?冗談じゃないよ!
こっちは監督みたいに頭良くないんだから、雰囲気で押し切って、後はみんなで考えてね〜っていう姿勢はどうも好きになれん。
私が思うに、あそこにたどり着いた時、もう花ちゃんは鹿にやられて亡くなっていて、巧はまだ明るい時間に彼女が鹿と対峙した時を思い起こし、今まで抑えに抑えてきた、自然を破壊されるという怒りの感情を高橋にぶつけて絞め落としたってことでいいのでしょうか?
違うよって言われても、監督がきっちりちゃんと最後まで描かなかったんだから、しょうがないよね〜。
でも「ドライブ・マイ・カー」よりはまだマシだったというのが正直な気持ち。
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