このレビューはネタバレを含みます
劇場鑑賞作品。
今をときめく濱口竜介監督の新作。
ヴェネチアで銀獅子賞を受賞。
「ドライブ・マイ・カー」はしっくりこなかったものの、劇場鑑賞した「偶然と想像」は面白かったので、そんなに濱口竜介監督作品と相性は悪くないと思っている(片想いかもしれない)。
で、だ。
濱口竜介監督作品を劇場鑑賞しているという優越感。それだけで賢くなった気分さえする。また、この手の作品は、今後、配信されない可能性も考えられるため、とりあえず観ておくか、という側面も否定できない。宇多丸師匠も面白いと言っていたし。
で、だ。
本作はエンタメ作品ではないが、それなりの面白さはあり、宇多丸師匠が面白かったというのも分からなくもない。ただ、やはりアート系寄りの作品であることは間違いなく、ラストの終わり方も、アート系のやつだ。
ラストの高橋が死んでいるかどうか、花が死んでいるのかどうかが焦点だと思う。私は、高橋は死んでおらず、花は死んでいるというものだ。ただ、その現実にさえ、悪は存在しないのだ。
色々と考える余地のある作品で、観た人と語りたいというのも、分かる。
星は3つだが、3.8くらいの気分だ。
あと、薪を割るのは気持ち良さそう。