たむ

僕はキャプテンのたむのレビュー・感想・評価

僕はキャプテン(2023年製作の映画)
4.0
ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞受賞、アカデミー国際長編映画賞にノミネートと世界的な評価を獲得したマッテオ・ガローネ監督の新作です。
もともと社会を厳しく見つめる監督で、イタリアの問題を世界に問う独自のリアリズム表現が凄い監督でした。
今回はイタリアから飛び出して、更に広い世界を描き出します。
日々問題が大きくなる移民や難民、亡命といったテーマを16歳の青年の視点から描き出します。
当然ギリシア神話のような物語にはなってきます。
現代を舞台にした焼き回しではなく、今そこにある社会問題として描き、ファンタジーが入る要素はなく構成されています。
もともと世界的な映画監督でしたが、視野と世界観が広がり、ますます期待の映画作家になりましたね。
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