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ルボ
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『ルボ』に投稿された感想・評価

[子供たちを探す父親の20年] 40点

2023年ヴェネツィア映画祭コンペ部門選出作品。ジョルジョ・ディリッティ長編五作目。1939年スイス、家族で大道芸人をしながら国中を渡り歩くイェニッシュの家長であるルボは、いきなり道端で呼び止められて徴兵される。そして、嫌々ながら国境を警備していたある日、再教育という名目で子供たちが連れ去られ、妻が殺されたことを知る。ルボは怪しげな密輸業者の男ライターを殺害してなりすまし、子供たちの行方を追っていく…のだが、いくら大道芸人だからっていきなり素人が山道を運転できるようになったり、上流階級マダムを騙して不倫できるほどの上品さを出せたりするもんなのだろうか?他のイェニッシュたちへのインタビュー中に登場した占い師に"全ての女の中にいる彼女(=亡妻)を愛せ、彼女(=亡妻)の中にいる全ての女を愛せ"と言われてから、彼は豹変したようにマダムたちに手を出すわけだが、確かに女たちにも問題はあれど(ある女は善意のうちに優生思想を信じ、別の女は無知で無個性で旦那の飾り物のようだ)、ここで描くべき問題なのだろうか?子供を国家に誘拐された父親が必ずしも善人であるわけでも、その必要があるわけでもないのだが、中盤でそのテーマから離れ続け、戻ってきた頃には中心人物たちの存在感が完全に失われているのは、テーマそのものの重みが薄まってしまい、散漫な印象を受けるのみだった。子供が巨大権力に誘拐されるという題材はマルコ・ベロッキオ『エドガルド・モルターラ』、主人公が詐欺師として別の高位のコミュニティに溶け込んでいくのはジャック・オーディアール『つつましき詐欺師』にも似ていたが、本当に単にこれらの作品を貼り合わせただけという印象。テーマを絞って2時間以内にしていたらもっとフランツ・ロゴフスキを活かせてたと思う。残念。
イタリア映画祭にて。

ルボはフランツ・ロゴフスキが演じる主人公の名前だった。
観る前は3時間の尺にひるんだが、長きに渡る物語でいろんなことが起こるので長さはあまり感じなかった。

第2次世界大戦下のスイスでイェニシェ(移動型民族、白ジプシーとも呼ばれていた)の迫害を、一人の男の半生を通して描くドラマ。
ナチスによる政治犯、ユダヤ人、ロマ、同性愛者迫害のほかに、スイスではイェニシェも理不尽な国策により過酷な運命を強いられていた史実が見えてくる。

今まで自分が観た映画のなかではあまり語られていないことだったので興味深いのもあったが、なにしろ三時間の尺でフランツ・ロゴフスキが出ずっぱり、しかも長い期間を演じるので、大道芸人、兵士、ビジネスマン、囚人…といろんな姿が見られるのでずっと見入ってしまう。
それだけ波瀾万丈な人生だったということ。

愛する妻子は殺され連れ去られ、子供たちを見つけ出すことだけに執念を燃やす。
必死すぎて善からぬことも多々やってしまう。
悲しみあり、新たな愛あり、投獄あり、さらなる別離ありと、まあとにかく主人公はよくここまで持ちこたえたなというのが正直な感想。

それもひとえに愛する者(たち)と再会したい思いが強かったからだろう。

そう考えるとあまりに悲しい仕打ちだった。

見ごたえあり。

そしてフランツ・ロゴフスキはいつだって上手い。最高だね。
mh

mhの感想・評価

4.1
イタリア映画祭2024.5.5
わたし的4本目

『ルボ LUBO』 ジョルジョ・ディリッティ監督

これがなんで見たかったかというと、フランツ・ロゴフスキが主演だったから!!

作品を観るたびに印象の違う役を演じていて注目してしまうドイツ出身の俳優さん。彼が出るなら絶対面白いはず!とこれは見ようと決めました。


車で旅を続ける大道芸人一家。スイス軍に招集され子どもたちを残して入隊することになったルボ。
軍隊にそのまま連れ去られてしまい、その隙に妻は死に子どもたちは教育を善とする団体に連れ去られてしまう。

酒場で出会った金持ちの金やアジアの高そうなアクセサリーなんかを売る行商人(ユダヤ人)の男と仲良くなりその男になりすまし脱走する。

金持ちになりすましたまま、子ども達がいそうな所を探すルボ。その過程で色んなことをするんですよ。

芸達者なフランツ・ロゴフスキ本人のように七変化。時に女を騙すジゴロのようになったり、ビジネスマンのようになったり、富裕層の奥様に近づいて情報を得ようとする訳です。しかしなかなか険しい道のりで…

これ、フランツ・ロゴフスキだからここまでやり切れるというか、彼の魅力満載でした。

すっごく良いシーンがありましてね、教養ある金持ちのふりしてるじゃないですか、高そうなスーツ着たりして。そんな彼なんですけどアコーディオン持ってる人を街で見かけたら、ついついそれ貸してくれってなこと言って弾くんですよ。元大道芸人だから。
その弾いてる姿がね、本当に楽しそうで活き活きしていて、彼の本当の姿がそこにある訳ですよ。

最高に良いシーンでした。

ルボという男の波瀾万丈な人生と、その時代に行われていたことなどを知ることができるなかなかの大作でした。

180分も尺があったの?って感じでそこはフランツ・ロゴフスキの魅力で全然気にならず!でした。

やっぱり、期待通り。いや期待以上にフランツ・ロゴフスキ魅せてくれましたわ。

これもすごく良かった。観れて良かった!
そしてますますフランツ・ロゴフスキという役者に興味津々になりました🙌

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