みむさん

潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断のみむさんのレビュー・感想・評価

3.0
イタリア映画祭にて。

潜水艦アクション映画ではなく、戦争裏話的な話。
戦時下の立場の違いを越え人道的手段をとったキャプテン、魂の交流ドラマ。立場は違えど尊厳ある人間同士である…を改めて認識する。
日本版ポスタービジュアルはやや印象が違う(キャッチコピーはまあまあ合ってる)。イタリア版のほうが内容をよく表していた。

ベルギーは中立国で後に取ったスタンスとイタリアとの立場の違いを見るといろいろ複雑な思いがわいてくるが、それでも絆はしっかり続いていたのが素敵。
国のトップはクソだが国民には人間らしい誇りを持った者がいた。高潔な彼はあまり知られることはなかったようで最近になって知られざるヒーローと見られるようになったみたい。

ピエロフランチェスコ・ファヴィーノの意思の強さは感じながらも抑えた演技、極限状態でわりと緊張感続くかと思っていたら時折笑っちゃいそうなくらいの天然ボケ風のすっとぼけがあって良かった。

揚げ物好きでいろんな揚げ物料理を開発したナポリの人々がプライドポテトを思い付かなかったのは確かに意外。

QAではポテトフライがベルギー発祥ってことが知られていない旨の話あり驚いた。周知の事実だと思ってた。
フレンチプライという呼び方で誤って浸透したが国名入れるならベルジャン・フライ、ベルジャン・フリッツと呼びましょう。