リュック・ベッソン監督作。
フランスの鬼才リュック・ベッソンの監督最新作で、犬と共に育った男の数奇な半生を描いた異色のドラマです。
リュック・ベッソンが実際の事件に着想を得て撮り上げた作品で、ニュージャージーで闘犬業を営む家族のもとに生まれた男の数奇な宿命を描きます。暴力的な父親によって犬小屋に監禁され、命からがら家族から逃れ少年から大人となった男の波瀾の半生を、留置所におけるシングルマザーの精神科医に対する男自身の回想によって紐解いていきます。
人間に対する度重なる失望によって、裏切りを知らない純粋な犬たちにのみ親愛の情を抱く孤独な男の愛と暴力と犯罪に満ちた壮絶な半生を過去と現在の交錯の中に描いた異色作で、相棒である犬たちとの間で以心伝心の絆を育んだ男の愛と生存の歴史とギャングとの対決のゆくえを犬たちが躍動するバイオレンスアクションを織り交ぜ描き出しています。
孤独と失望の中で犬と生きる道を選んだ孤独な男をケイレブ・ランドリー・ジョーンズが熱演していますし、彼が飼育する犬たちの健気な忠心と集団連携も見物となった異色ドラマです。