「あなたはどこから来ましたか？」
人間の記憶はさもアテにならない。幸せな4人家族、ご近所さん、我々の取り巻く環境ってどこまでが真実？
脚本に粗はあるものの、一種のジャンル映画として面白い。もうね、ラストが怖すぎるのよ。好きな終わり方。
いまイチオシの俳優・佐藤玲主演ともなれば駆けつけるのが私。
公開2週目にして(というか1週目から？)、1日1回上映ということでなかなか予定が合わせられずにいましたが、金夜になんとか行ってまいりました。
これは何かコメントしてたらネタバレ踏んじゃう〜ってやつなので細かいことは書きません。
ただ演技力に定評ある筒井真理子を前にしても決して負けていない佐藤玲は素晴らしかった。
そして野村宏伸の怪演ですよ。これは怖い。
なんならシゲさんという管理人役の佐渡山順久もこれまた不気味でやばい。
ちょっとテレビドラマっぽい映像だなとも思いましたが、もともと戯曲が原作のようなので俳優陣の演技が舞台っぽいのは仕方ないのかな。
ただ撮影による恐怖演出はなかなか上手いと思いました。
ちなみに本作は卵映画。
スーパーで働く主人公の縁。
妙な予知夢？のようなものに襲われ、卵のパックを落としてしまう。卵が転がった先に彼女を待っていたのは…ホラー的演出が実に不気味でこの映画の物語に一気に誘われた瞬間。ハッと目覚めた時、卵は…そうなるよね。
〈キャスト〉
縁/明日香(佐藤玲)
由美(筒井真理子)
浩介(野村宏伸)
晃(荒田陽向)
百合子(広山詞葉)
シゲさん(佐渡山順久)
※2023年新作映画130本目
