スティーヴン豆腐

キラー・ナマケモノのスティーヴン豆腐のレビュー・感想・評価

キラー・ナマケモノ(2023年製作の映画)
2.6
気の利いた原題のシャレ(※)が反映されてない安直な邦題。キャッチーさは薄まるけど本編中の台詞にあった「生獣の館」の方が余程センスいいわ。

ええっと、殺人ナマケモノが暴れるバカ映画で真剣にソーシャルメディア依存や野生動物のペット化に警鐘を鳴らすんじゃないよ!

今日の今日までエクストリーム系(なお配給はアルバトロス)アニマルパニック・モンスターパニックには比較的寛容な方だと自認していたが、たとえどれだけ雑であっても生物実験・宇宙からの飛来物・超自然的な力等の影響が示唆されていない通常個体が唐突に高い知性を発揮すると途端にシラケることが判明した。
バカ映画やZ級映画なら「何でもあり」でも許されるのではなく、バカ映画やZ級映画なりのくっだらねえエクスキューズは必要だと。そういうことです。
ゾンビーバーやキラー・カブトガニと同列に語ってよいレベルの映画ではない。勿論悪い意味で。

※ sloth(ナマケモノ) + slaughterhouse(屠畜場、殺戮現場) = slotherhouse