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女優は泣かない

女優は泣かないの作品紹介

女優は泣かないのあらすじ

スキャンダルで仕事を失った女優・安藤梨花(本名:園田梨枝)が10 年ぶりに地元の田舎町に帰ってきた。理由は密着ドキュメンタリーの撮影のため。しかし、現場にやってきたのはテレビ局のバラエティ班AD・瀬野咲ただ一人。 全くソリが合わない二人の前途多難な撮影がスタートする。なるべくこっそりと撮影をしたい梨枝の気持ちとは裏腹に次々と現れる知人たち。やがて小さな町で噂が広まり、撮影のことを内緒で帰郷した梨枝の存在も家族の耳に入る 父・康夫と大喧嘩の末、町を飛び出した梨枝。その父は今、末期ガンで生死の境を彷徨っていた。父の病状を知りながら、父を避けていた梨枝に怒り心頭の家族。果たして、ドキュメンタリー撮影の行方は?そして、梨枝と康夫の確執は…

女優は泣かないの監督

女優は泣かないの出演者

原題
公式サイト
https://www.joyuwanakanai.com
製作年
2023年
製作国
日本
上映時間
117分
ジャンル
ドラマ
配給会社
マグネタイズ

『女優は泣かない』に投稿された感想・評価

symax

symaxの感想・評価

3.7
"ドキュメンタリーにも演出は必要なんで…"

不倫スキャンダルで仕事が激減の"崖っぷち女優"の梨枝は、ようやく回ってきた仕事で故郷・熊本へ…そこに居たのは若手のディレクター咲ただ一人…

咲もまた、同期が憧れのドラマ部門に異動してしまい、取り残され千載一遇のチャンスと番組に取り組む、こちらも正に崖っぷち…

感動の密着ドキュメンタリーの筈が、梨枝と咲のソリが合わず…地元での撮影でもあり、梨枝の前には次々と知り合いが…やがて梨枝が最も会いたくない家族にも帰郷を知られてしまう…

梨枝は父と大喧嘩の末、高校を中退して女優を目指し上京したこともあって、この10年家族との関係を絶っていたのだ…特に父とは…

咲の演出をヤラセと納得出来ない梨枝、演技にならないと焦る咲…梨枝の家族との関係も相まって、撮影は混迷を極めることに…

なんとなく気になっていた本作…実にオーソドックスな展開で、東京ガスや保険会社等の感動系CMの長尺版を鑑賞しているかのよう…と思ったら有働監督は、CMディレクターをやられていたようで…どうりで…

じゃあ、つまんないかというと、これが実に面白い。

セリフのやり取りのテンポの良さが小気味良く、梨枝と咲のソリの合わなさ加減が絶妙であり、思わず吹き出してしまったりと実に良く出来てます。

夢を仕事にし、あくまで仕事にすがりつく梨枝と咲の姿勢には、ちょっと今の時代にそぐわないような気がしないでも無いですが、それを非難するのではなく、そっと寄り添い背中を押す監督の姿勢が見え隠れして心地よいのです。

私的には、梨枝の唯一の女友達としての立ち位置となる同級生役の青木ラブが最高でした…抜群にイイ…

梨枝と父と数少ない思い出となっている"焼き飯"…きたろうが出ていた"まずい炒飯"の東京ガスのCMを思い出した…分かっててもねちょっと泣けてくる…そんな年に私もなったのね…
俳優の演技は、特に、蓮佛美沙子、三倉茉奈、吉田仁人の園田家の兄弟が良かったです。ただ、物語としては、リスタートの映画を製作しようとされたようですが、就職(芸能界)と同時に疎遠になった家族の融和の話が中心になっていて、テーマがぼやけて、何を伝えようとしているのか、曖昧な作品になってしまっていた。結果、伊藤万里華が良い演技をするも、物語の中でのポジションが曖昧で、取ってつけたような印象に感じてしまった。また、ブラックな職場として、近年、問題となっている番組製作現場の、社長も、ディレクターも、特に批判されることもなく、肯定して描いていて、時代性に乏しいなと感じてしまった。
netfilms

netfilmsの感想・評価

3.7
 監督との不倫スキャンダルで全ての⼥優の仕事を失った園⽥梨枝(蓮佛美沙子)が10年ぶりに地元の⽥舎町に戻って来る。理由は地上波テレビの密着ドキュメンタリーの撮影のため。しかし、現場にやってきたのはテレビ局のバラエティ班AD・瀬野咲(伊藤万理華)ただ⼀⼈で、彼女自身がずぶのド素人で 全く要領を得ない。幾ら不倫で干されたとはいえ、中堅女優がここまで予算の低いドキュメンタリーに臨まざるを得ない映画業界そのものの闇は深い。一見してソリが合わない⼆⼈はやはり今作を最期にドラマ班への昇進を目論む瀬野咲と、とりあえず自身のイメージアップに余念がない園⽥梨枝とのギクシャクとしたやりとりを映し出し、前途多難な撮影がスタートする。なるべくこっそりと撮影をしたい梨枝の気持ちとは裏腹に次々と現れる知⼈たち。やがて⼩さな町で噂は広まり、撮影のことを内緒で帰郷した梨枝の存在も家族の⽿に⼊る。この街の抱える磁場によって何度も元居た場所に連れ戻される主人公・園⽥梨枝の描写はギャグだとしても様にならない。10年前、父親に勘当寸前で飛び出した思春期の彼女にとってはこの家に戻る理由などなかったが、皮肉にも彼女の兄弟姉妹は梨枝の帰還に複雑な表情を見せる。

 CMプランナーで『働かざる者』などのTVドラマを手がけた有働佳史が、自身の出身地・熊本県荒尾市を舞台に長編初監督に挑んだ人間ドラマは、映画とは言いようもない映画未満の物語に思えるし、コントのような細かい小ネタの集積にも思える。全ての⼥優の仕事を失った園⽥梨枝の地元詣もさることながら、勝ち気な女優の彼女が醸し出すある種脇の甘いゆるゆるな空気の中に、ドキュメンタリー未達の瀬野咲が応える辺りの下剋上物語はなかなか痛快で、タクシー運転手となった同級生の拓郎(上川周作)らいわゆるどん詰まりの人々の描写が多幸感に拍車を掛ける。人生の中で心から憎んだ父の姿はもはや家庭にはなく、ただただ衰えて行く父の姿に想いを重ねる辺りは家族モノとしては極めて王道で、凡庸なアプローチだが人間というのは得てしてこのような凡庸な人物関係に成らざるを得ない。不器用な父に反発しながらも、同時に父親との距離の測り方に難儀する娘の姿に、主人公以上に不器用な瀬野咲の姿が重なる。日本映画あるあるで、おそらく今作は伊藤万理華にとっては直近の作品ではないはずで、現在の日本映画の最前線に位置する伊藤万理華を、このような不器用なドキュメンタリー作家に起用した有働佳史の判断が絶妙だ。

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