題名:REBEL MOON─パート2:傷跡を刻む者
鑑賞日時:2024年4月20日
鑑賞方式:NETFLIX
評価:3.6(MAX5.0)
『小麦は我々の最強の武器だ…』
□2024年66本目
□NETFLIX×ザック・スナイダー監督によるSF超大作シリーズ2作目
パート1は仲間集めの章でありながら、帝国側=マザー・ワールド打倒のために集まったメンバー全員の情報が断片的で、キャラクターが立っていないという問題点があった。それが、パート2では“ある程度”解消される形にはなった。しかし、ランニングタイムの約半分を割いて…
DCEUシリーズを見ていれば、周知のことではあるとはいえ、やっぱりスナイダー監督は登場人物たちの人間ドラマを描くのが大の苦手なようだ。今作ではみんなで協力して小麦を収穫したり、決戦前夜にメンバーそれぞれが順番に告白大会をすることで、絆を深めて、仲間としての結束を深めたということにしたかったらしい。
その手法はベタを通り越して下手というより他なく笑っちゃうしかない。
思い入れも共感もできないキャラクター達がマザー・ワールドと闘う姿に全く応援などできず、重大な結果を迎えて退場してしまうキャラクターだっている。
ビジュアル面で定評のあるスナイダー監督だが、今作では監督の得意が発揮されているとはお世辞にも言えない。赤いブラスターの閃光、爆発、土埃、スローモーション。代り映えしない弛緩した戦闘シーンの連続。一騎当千の活躍までは期待しないが、パート1丸々使って集めた仲間達それぞれの活躍シーンは用意するべきだったのではないか。
ブラスターの弾幕が飛びかう戦場で、斧2本を持って元気に走り出すタラクの場違い感や、「王の眼差し」という巨大母艦のメインウェポンの操作方法がアナログチックだったりと、可愛げのあるシーンは多く、失笑レベルの笑いはあったりもする。
全ての元凶である摂政バルサリウスというラスボスが残っている以上、シリーズはまだ続くはず。SWシリーズとはまた違った魅力が一つ欲しい。
以上