私はプロレスファンだが、ファン歴が今年でちょうど20年と、年代的にフォン・エリック一家についてはあまり知らなかったため、この作品は衝撃の連続だった。
実話をもとにした作品でなければ、ある意味あまりに出来すぎた悲劇の兄弟。フィクションだったら「嫌な予感」をさせる演出が多過ぎてツッコんでしまいそうなほど。
重いけれど目の離せない内容だった。
エンディングは洒落てて、さすがA24。
そして何よりザック・エフロンの体の作りっぷりには驚かされた。試合シーンでは、スタントではなく本人がトップロープから飛んでた気がするし…。
たまに作品の主人公がブレたような感覚にさせられるのが少し気になった。それと、そもそもの元凶である両親にもっとスポットを当てて、決して「呪われた」一族ではないんだとハッキリ思わせてもらいたかった。観客として、怒りや悲しみの矛先を明確にしたかったと言うか。
