久々のamazonプライム無料体験期間。というわけで、暫くの間アマプラ・オリジナル作品や独占配信作品のレビューが中心になります。
本作の冒頭を観て、バリー・コーガンがLGBTQ映画?と早とちりしたのだが、物語は軽くそこを通り越して意外な方向に展開していく。
オックスフォード大学を舞台に、特権階級の美青年と、一般市民であくまで努力の人であるオリヴァーの、立場が違う事から生まれる感情の縺れ。ただ単にキモイだけじゃなく、イギリス特有の階級社会に対する風刺や、美しさにこだわる画の作りがあってこその作風に感服する。
一応言っておくと、本来は色んな役をこなすのが仕事である役者に、いつも特定のテイストの役をあてたり、期待し過ぎたりっていう、近年の映画/ドラマの「キャラクター化」はあまり好きじゃない。日本でも柄本明や綾野剛がそんな感じで扱われつつある。で、飽きてしまったらおしまいというサイクルに、僕は加担しない。