アランスミシー

クラユカバのアランスミシーのレビュー・感想・評価

クラユカバ(2023年製作の映画)
5.0
《荘太郎》冒険志向→安全志向
サキを偵察に行かせるほど謎の解明に躍起になり、倫理観が揺らいでいる。
謎の解明=父と過ごすはずだった幼少期の青春が失われた残存を取り戻そうと追いかけていた。

《サキ》冒険志向→安全志向
捕まっても平気で寝てるくらい勇猛で安全志向を失った性格。
簡単に危険に飛び込んで行く



大正ロマンへの愛と拘りに満ちた総集編的作品。原作脚本監督、ここまで網羅的に大正ロマンモチーフを1人で詰め込んだ意欲が凄まじい

もっと深い闇=記憶の奥深く=幼少のトラウマ

トンネルの奥は実は地上という裏切りが堪らなかった。
闇は常に現実の生きづらさという生き地獄にこそ存在する。

現実逃避としての幻想創作のはずも、結局はその創作にも闇が写ってしまっている。
あの毒々しいサーカスは自分の幼少期1番トラウマだったイメージ。