磯谷渚さんの初長編監督作品は、高橋洋さんとの共同脚本により、12歳の少女が宿命の女性と出会い、激情に囚われながら大人になっていく姿が描かれていく。
12歳の少女・真琴は、不思議な魅力を持つ絵画教室の教師である衣良に心を奪われる。
しかし、或るトラブルを切っ掛けに、衣良は街から姿を消してしまう。
それから6年の時を経て、大学生として絵を描くことを続けていた真琴は或る展覧会を契機に衣良と再会する。
衣良はあの時と何も変わっていない姿だったが、彼女には或る秘密があった。
陽の光を遮る閉ざされた空間で、アーティストとモデルという境界を越え、各々の欲望を衝突させる女たちの圧倒的な激情渦巻く中で、物語は怪しく、衝撃的な結末に向かってドラマチックに展開する。
周囲を翻弄しながらも数奇な運命に慄くヒロインを軸に、人を愛するとは、どういうことなのかを問い掛ける。
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