「ああ、良かった。今度はみんな幸せになれるのね」っていう安心感で終わるのが良い。
記憶を失くしても、世のため人のためにという精神は失われずにいる。その姿が美しく、派手な性格では決してないのに、みんなが彼に惹きつけられる。医者の鑑、人間の鑑。
そんな主人公に対して、出世欲にまみれた友人や男に溺れた自分勝手な奥さんなど、嫌な奴が対比的に描かれていて、反面教師的な役割を持つ。
美しい情景、素敵なファッションに癒されながら…忘れじの愛。
にしても、あのアヒルたちはいつも4羽くらいで行動している。可愛らしい。