坂本龍一生前最後のコンサートの模様を収録した作品。身体を慮り数日に分けて撮影された模様をまとめた全20曲。
ああ、観た後のこの感情をとても言葉で言い表せない…
今年と言わず生涯ベスト級の音楽映画だったと思います。映画館でしか味わえない鑑賞体験です、是非気になる方は来年公開したら映画館へ…。
吐息やペダルの微かな音さえも拾う繊細な音を前に我々観客も一体となって静粛に見守ります。若い時のエネルギーのある演奏と比べれば確かに変化はあるのだけれど、役所広司さんも仰っていたように、魂は屹然として燃え続けている。そしてどちらも、単純な一音や和音であっても、彼にしか出せない音がありました。私含め思わず弾きたくなるキャッチーなメロディーと、決して真似できない彼の演奏技術。なんと贅沢な時間だったのでしょうか…。