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JFK/新証言 知られざる陰謀【劇場版】のKUBOのレビュー・感想・評価

3.5
「JFK暗殺陰謀説は、真実である」by オリヴァー・ストーン

東京国際映画祭2日目は、1991年にあの『JFK』を発表したオリヴァー・ストーン監督による新しいドキュメンタリー映画『JFK/新証言 知られざる陰謀【劇場版】』。

1991年の『JFK』は本当に大好きな映画で、あれのおかげでケネディ暗殺により関心を持った。

本作はそれ以後に開示された情報を元に、更なる追求を試みたドキュメンタリーだ。

全編、早口に畳み掛けるような証言の連続。新たに開示された情報は、「魔法の弾丸」と呼ばれる銃弾の信憑性を覆し、今までインタビューに応じてこなかった人たちの新証言が、誰が捜査を妨害し真実を隠蔽してきたかを浮き彫りにして、かつてのウォーレン委員会の出した報告書の内容をことごとく崩していく。

最も大統領に近いはずの大統領警護官自身が隠蔽に加担していたという証言が、如何に大統領側の内部にまで裏切り者が入り込んでいたのかが伺えて恐ろしい。

ただ、情報量が多く、矢継ぎ早に出てくる名前が、あらかじめ整理できていないと誰のことかわからずに置いていかれる。トークショーで新聞記者の方も理解するのに3回見たと語っていた。

次の大統領戦に立候補を表明しているロバート・ケネディ・ジュニアも出演している。

「このままでは終わらせない」というオリヴァー・ストーンの執念を感じさせるドキュメンタリーだ。
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