劇場で鑑賞
想像以上に感情揺さぶられる映画体験だった。
人間の根源的な恐怖の映像化だし、あり得たかもしれない、でも存在しない時間との別れ。
上手く言葉に出来ないけど暫く言葉にしないでおきたい映画かも。
時間の不可逆性、その残酷さを容赦なく突きつけてくる。こんな恐い話だとは思わなかった。
ゲイであることから来る孤独感のメタファーであろうアダムとハリー二人きりのタワマンが象徴的なように、全体的に現実と虚構の境目が曖昧で、孤独が人を死に近づけるってことなのか。
この世とあの世の境界線の消失が、この映画の世界観の面白くもあり怖くもあるところ。
そんな曖昧な中でも確かに感じられる人間の内面、その葛藤と優しさに号泣してしまう。
最後まで見ると冒頭で二人が初めて出会うシーンの構図がめちゃくちゃ残酷で震える。