この前観た大林宣彦監督の『異人たちの夏』は個人的にかなり刺さってしまった作品なので、リメイクである本作は観るつもりはなかったけど、あまりに評価が高いので大林版とは別物という認識をしたうえで観てきた。
とても画が美しく、俳優の演技も良かった。
ベッドシーンも艶めかしくて良かった。
色々と考えられた撮影演出もされていることも後で知った。
様々な解釈の余地もあったりする、いい作品だと思う。
思うんですけど、完全に合う合わないの問題で自分には合わなかった。
どうも孤独な主人公に共感することができなかったんだよなぁ。
コミュニケーション能力もなくはないようだし、やはり両親の不在と性的マイノリティゆえの孤独感ってことなのかなぁ…？
情けないことに中盤に寝落ちしてしまってるから、ちゃんと観れていないことが1番の理由ではありますが(ホントすみません)。
ただ、もうなんというか、ひたすら哀しいというか、切ないというか。終わり方が。
近作だと『ザ・ホエール』を想起したりした。
あちらもそうだけど、本作もこういうひたすらウェットなのが、どうにも苦手でして。
好きな人はもうむちゃくちゃ好きだとは思うけど、まさにnot for meな作品でした。
