東京国際映画祭にて。
シナリオはなく、とりあえずあらゆる場所で撮影した映像を繋ぎ合わせて作られた作品。
監督曰く夢の様な作品にしたかったという本作。
美しい映像。
有意味か無意味か分からない言葉の反復。
カラーとモノクロの世界。
飛び立つ鳥の音、鳴き声、銃声。
夢の世界と言えば夢の世界。
観ていて夢の中に行かないようにするのが難しい。笑
戦争に関する物語を題材にしているらしいが、それを思わせるのは音のみ。
正直「まだカット変わらないの?」って思ってしまうほど、何も起こらない画面をひたすら見せるカットが多かったけど、監督は単に人だけなく、「鳥や木や壁や窓、カメラのレンズさえも登場人物」と語っていた。
意味を必死に考えながら観ていたけど、分からない。
というかそもそも監督も言葉で理解させようとしてないから、監督の心から発せられる映像言語を翻訳できる人でないと理解の領域にはなかなか達することができない。