このレビューはネタバレを含みます
冒頭の崖からの落下の画に不安になったが、そんなものは直ぐに払拭された。
朝陽の序盤から張り巡らされた違和感が終盤にかけて綺麗に回収される気持ちよさ。
事件の一部始終の物語だと思っていたが、シリアルキラー誕生の話だと気付いた時は「やられた!」と。
ゴア描写もちょうど良い。
一瞬の青春感も物語としての騙しに拍車がかかっていた。
原作はどうなのかは分からないが、設定が沖縄の諸問題や児童虐待に落とし込まれていて、単なるクライム物以上の見応えがあった。
黒木華の子供に裏切られる感をこれ以上出せる人はいない。
岡田将生はもう普通の役で見られないよ。でも最後に負けるのは解釈一致。「まさか!?」顔だもの。
羽村くんは『リボルバー・リリー』の記憶は抹消したので、初見の気持ちで、良かった。