オーウェン

ありふれた教室のオーウェンのレビュー・感想・評価

ありふれた教室(2023年製作の映画)
3.7
カーラは最近転校してきた教師。
学校では盗難が多発しており、教師たちは犯人探しに躍起に。
そしてカーラのクラスで生徒たちの財布をチェックするという事態に。

もう泥沼としか言いようのない状況に陥っていく。
カーラが仕掛けた監視カメラによって、盗撮と同時にプライバシーの侵害へと向かう。

そもそもの話だが、最初から教師の対応は間違っており、生徒たちの財布を見るという行為が犯罪であるのだから。

これはドイツの話だが、世界共通であり日本でも問題なく出来てしまう題材。
生徒と教師の力関係が脆くも崩れ去っていく瞬間が見れる。

どこを落としどころにするかだが、子供が関わっている以上これぐらいが限度かなという終わり方。

ただあるおもちゃを通じて、抵抗なのか和解なのか議論を起こさせる部分は上手い演出だと思う。
オーウェン

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