せいけ

ありふれた教室のせいけのレビュー・感想・評価

ありふれた教室(2023年製作の映画)
5.0
冒頭の授業で提示される、証明と主張
1と0.9999.....の隙間をぐるぐると回るようなストーリーテリングだけど、ミステリーではなく、スリラーの体裁をとったのが興味の持続に拍車をかける
財布の盗難の疑惑に対して、やや軽率に主張したことを発端に様々な尾鰭がついてしまう
ひたすらディスカッションを重ねる展開に頭のいい人たちの会話は凄いなと感心しつつも、それぞれの主張に事態の緊張感複雑さが増していく作りが秀逸だった
青で埋め尽くされた空間は、先生が子供に対して統率したい意思の象徴なのか
ラスト、ある人物がとる行動と飛躍に痺れた