上海郊外の小さな部屋に独りで暮らす72歳の老女メイは、毎日キャリーバッグを持って上海の街中に向かい、ダンスホールや雀荘などを訪れる。カメラはメイの日常生活を追いつつ、メイが出会う様々な境遇の老人たちの姿を生き生きと描写する。彼らは経済発展の恩恵をほとんど受けていないと思われるが、たとえ裕福ではなくとも毎日を楽しんで生きているように見える。ドキュメンタリーでありながらフィクションのようにも見えるユニークなこの作品は、上海出身のルオ・ドンの監督第2作。老人の映画を撮りたいと思い、様々なバックグラウンドの老人たちに取材を重ねてゆく中でメイに出会ったという。上海国際映画祭アジア・ニュー・タレント部門で監督賞を受賞。
フリダは、荷物がダンボールに詰められるのを静かに見つめていた。その姿は、まるで母親が最後に残していった置物のようだ。両親を“ある病気”で亡くし一人になった彼女は、バルセロナからカタルーニャ…
>>続きを読む妻を亡くしたばかりで、新たな生きがいを探していた83歳の男性セルヒオがスパイに採用される。依頼内容はある老人ホームの内偵。依頼人は母が虐待されているのではないかという疑念から、毎日、ホーム…
>>続きを読む山西省の都市・大同(ダートン)。チャオはヤクザ者の恋人ビンと共に彼女らなりの幸せを夢見ていた。 ある日、ビンは路上でチンピラに襲われるが、チャオが発砲し一命をとりとめる。5年後、出所した…
>>続きを読む在日外国人とともに暮らす、現代日本へ問いかける寓話 日本人に「化ける」ための違法薬物「タヌキ」。ベトナムから出稼ぎに来たタンヤもこの薬で日本人として生活し始めるが、次第に母国の記憶を失って…
>>続きを読む刑務所を出たファイは雑多で陰鬱な街・ 深水埗 へ戻り、ラムじいが出所祝いくれたクスリをさっそくキメる。 ホームレス仲間の皿洗いのチャン、ヤク中のダイセン、車椅子のランたちと再会し、ファイは…
>>続きを読む上海でビデオの出張撮影を請け負う男は、ナイトクラブで人魚を演じるメイメイと付き合い始める。運び屋のマーダーは少女ムーダンと恋人同士となるも、彼女は蘇州河に飛び込んで姿を消す。やがてマーダー…
>>続きを読む余生をゆっくりと過ごすためシニアタウンに引っ越してきたマーサ(ダイアン・キートン)。しかし、お節介焼きの隣人シェリルに、「昔、チアリーダーになりたかったの」とこぼしたところ、「夢を叶えるの…
>>続きを読む©Way Good Entertainment Co., Ltd.- Green Ray Films (Shanghai) Co., Ltd. - Shanghai Dong Production.