自分は特段リベラルな人間って訳ではないが、本作の家父長制的な世界観はかなり気になってしまった。
小津安二郎作品の良さは、戦争とか殺人とか、「滅多に起きないが、みんなに関係がある大きな出来事」を描くの…
父・笠智衆と、娘・原節子の気持ちのやりとりが思いのほか激しく、晩年の小津安二郎作品の出発点にふさわしい色合いを手に入れていると思う。なんとなくだけれど、この作品に手応えを感じて、ここから小津は自分自…
>>続きを読む久しぶりの再鑑賞。
前に観たのはいつか忘れたが、2度目で気付いたことがある。
以前はこの作品を、"婚期を逃した娘を嫁にやる父親の悲哀"を描いたものとして観てたが、わしも少し大人になったのか今回は全然…
1949年 日本映画。監督 小津安二郎。父と娘二人暮らす。父の世話を甲斐甲斐しくする娘も結婚適齢期。そんな娘を心配する父。縁談遠進めるために父は一芝居打つ。父と娘の関係性は現代から見るとやや異様にも…
>>続きを読む小津安二郎監督作品、少し時期を遅れた娘の結婚について考える。
母親がいないことから、自分が嫁ぐとお父さんが困ることが気になって仕方がない。
かと言って、お父さんが誰かと再婚することに対して…
結婚しない女性の話かーと途中まで期待してたのに「お父さんがかわいそう」でズッコケる。結局家父長制の中でごちゃごちゃする話かよ。戦中よく働いたと褒めながら「帯」だの「ちょっとぬるいね」だのと抜かしたり…
>>続きを読む私的なことですが
生まれる前の作品として
◻︎現在との違い
鎌倉駅、舗装されていない道路、言葉遣い、結婚観などなどきりがない。
途中でそれらに意識がなくなってこの世界に入っていく感じが心地良い。
叔…
「晩春」4Kリマスター版を鑑賞。本編前に画はニューヨーク、音はカリフォルニアのスタジオで修復されたとのクレジットが入る。
「晩春」を観るのは3回目。流石の4Kリマスター版。アマゾンプライムで観られ…
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