子供に向けたメッセージが詰まった素敵な作品だと思いました
全体的なトーンは軽やかでシリアスなバトルだけ求めていると残念なのかもしれないけどこれはファミリーで観て楽しいものを作るという方針なので全く問題ないでしょう
ハマらない人はそもそもこの作品の客層じゃない
前半はレベル10と呼ばれるこの世界に居るケミーという生き物の中でも一番強い奴らを仲間にしていくというシークエンスで間がないから結構置いていかれます
レベル10の子達を紹介していくパートとメインキャラクター達の可愛らしさを観るパートとして割り切って観るとなかなか楽しめます
ギーツ本編がキャラクターを描くよりもストーリーの比重が大きかったのでキャラをたっぷり味わえて楽しく、ガッチャードのキャラは平常運転ですが演技が馴染んできた時期を映画館で観れたのは嬉しかった
レベル10の中ではXフォートレスとビートルクスが好きだな！
愛着が湧くのは良い脚本の証だよねー
Xフォートレスだけカード持ってないから悲しい
そして中盤にはもう一展開ありそこで一気に心を動かされました
好きな事だけ見て生きていく事は確かに楽しいかもしれないけど辛い事、悲しい事、やりたくない事に対してどう向き合うかで人は成長していく
今は自由社会で何事も認めていこうという路線で世界は進んでいるけれど大人が子供に言ってあげられる事はこの映画のメッセージそのものなのかもしれないなと思いました
大人側になってしまった僕もそういう点でしっかり考えさせられたので前半のトーンからは意外でした
子供に選択を与えた上で子供がやりたくない事にも挑戦させる事を促す努力はどの時代にも必要だと思う、強制するのはよくありませんが！！
そして最後はドカーンとバトルして終わり！
僕の趣向として手持ちのカメラで流れるようなアクションを流れるように撮る手法があまり好きじゃなくてカットをテキパキ割って見せるべき所を魅せるのがマスクアクションと一番相性が良いカメラワークだと思っているのでガッチャードからそっち路線にちょっと戻ってる気がして満足してます
ガッチャードの1話ではむっちゃ画質の悪いカメラで流して撮ってたのでうわぁ…俺の好きなのじゃない…と思ってたのでこの映画含め最近の感じが好き
表情がわからないマスクを被ったアクションって引きじゃあ今の一瞬にどういう攻防があったのか素面よりも分かりづらいんです
だから引きだとどうしても全体のエネルギーが弱くて
今回のアクションは長回しもありながらキメる所は引き締まっていて
引きでの長回しも殺陣にメリハリがあってオタク目線で満足しました
結構終盤はずっと目に涙を溜めながら観てましたよ
予告で出てるスーパーガッチャードの活躍もレベル10のみんなを個性的に描いているため一緒に戦っている嬉しさが凄くて泣いちゃいそうだったな
映画オタクのみなさん
これを観て、帰り道におもちゃを買ってください
そして私と一緒になりましょう
