へんりー

アバンとアディのへんりーのネタバレレビュー・内容・結末

アバンとアディ(2023年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

泣かせるための不誠実な映画だと思う、演技とスタイルが素晴らしいくせに結局意味、楽観がない。

左様でございます、石井隆好きの僕はそう言った。でもあれは常にはっきりと現実に離れたグロテスクな世界を描く、そうすると逆に現実を評す。できるだけ現実感を探る主流映画にはその目的(観客を泣かせること)を見つけるとちょっと気持ち悪い。「見て見て、クアラルンプールのスラムにての人生は苦しい、この男達が頑張っても結局無理だ、悲しくない?」

まあ主人公が人殺しだと死刑されても墨には本当にどうでもいいだろう、涙が出ない。
へんりー

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